信用度が低いと不便も多い
正社員とアルバイトでは、社会的信用が違います。また、福利厚生や年収、出産、育児、老後などのライフイベントにおいても、アルバイトと正社員では社会的待遇に違いが生じます。ここでは、正社員雇用されると将来的に変わっていくことを紹介します。
車を買ったり、家を建てたりする際、多額の資金が必要となります。その資金を銀行などで工面する際、社会的信用がある立場かどうかは重要なポイントです。ローンを組む場合や、クレジットカードをつくる際にも、正社員である方が銀行などの審査に通りやすい側面があります。収入が不安定なアルバイトという立場では、社会的信用が薄いために、ローンの審査に通らないこともあります。ローンの審査は、収入額ではなく雇用形態で判断されるために、高時給のアルバイトをしている人の場合でも、審査に通らない場合があります。
また、アルバイトは不安定な雇用形態なので、いつ解雇されてもおかしくありません。しかし、正社員の場合、法律で守られているため一方的な解雇はあり得ません。いざ転職という際にも、正社員として勤めていたという経歴があれば、社会的信用があるために、アルバイトよりも有利です。アルバイトの場合、長期間勤めていた経歴があっても、転職活動でプラスになることはありません。それどころか、年齢を重ねていることもあり、求人の応募が厳しい場合もあります。特定の場面でしか活躍できないアルバイトに比べて、正社員は幅広く活動しているので、別業種へ転職する際も転職先が選べます。
結婚を考える際も、正社員の方が有利です。正社員であれば、産前産後休業や育児休業手当、住宅手当、家賃補助などを受けられる場合があります。また、正社員には昇進による昇給のチャンスもあります。他にも、正社員ということで健康保険などの社会保障も充実しています。保険料の負担を減らせるだけでも、正社員として働くメリットは大きいといえます。
アルバイトで働くことが悪いわけではありません。しかし、結婚や育児、老後の生活を考えると、正社員で働いた方がメリットは大きいでしょう。アルバイトの場合、安定しない収入状況のために、旅行や結婚、貯蓄なども難しくなります。人生のさまざまな場面で必要となる出費も、抑えていかなければなりません。
収入面や社会的待遇面で安定している正社員であれば、自分のためにも、そして家族のためにも必要になる費用を工面しやすくなります。将来的にも、メリットが豊富にある正社員として働きましょう。
アルバイトから正社員に登用されるためには、いくつか方法があります。正社員登用試験を受験する方法や、上司に推薦されて正社員になる方法です。仕事の仕方を工夫して、社会的にもメリットの多い正社員になりましょう。
アルバイトと正社員は、労働上の立場は違っても権利に違いはありません。短時間労働者の労働環境を充実させるために、1993年に「パートタイム労働法」が制定されました。アルバイトでも権利が認められている職場を目指しましょう。