年収はどの程度違ってくるのか

年収に差が出る

年収に差が出る

今回は、アルバイトと正社員の違いを年収の面から紹介します。一般的に、正社員よりもアルバイトは年収が低いということが予想されます。実際に、総務省から出ている調査結果から具体的な年収の違いをみていきましょう。

年収差の統計

2012年に総務省が、正社員とアルバイトの年収差を発表しています。正社員3340万人と、非正規職員1813万人を対象に実施された調査では、非正規社員として雇用されている人の多くは、年収が100万円未満であることがわかりました。一方で、正社員の多くは、年間300~399万円の収入を得ているということがわかりました。

年収の違いをみる

正社員の年収は、300~399万円が1番多く、次に200~299万円、500~699万円、400~499万円と続いています。アルバイトを含んだ非正規職員の年収は、100万円未満が1番多く、次に100~199万円、200~299万円となっています。非正規社員の年収100万円未満と、正社員の年収300万円台を比べると、200万円も差があります。
一般的に、契約社員や派遣社員は、アルバイトに比べると年収は高いといわれています。しかし、正社員と比較してみてみると、年収にはこれほどの差があるのです。

アルバイトに注目

ここからは、アルバイトに注目してみていきましょう。アルバイトの1番多い年収は、100万円未満となっています。次に多いのが100~299万円です。年収が2番目に多い100~299万円と答えた人の割合は、100万円未満と答えた人のおよそ半数です。アルバイトの年収で200~299万円と答えた人は、100万円未満と答えた人のおよそ10分の1しかいません。そして、アルバイトで500~699万円の年収がある人は、ごくわずかです。調査から、正社員のような年収をアルバイトで得ることは困難なことがわかります。
生活や環境によって、働き方は変わります。しかし、年収だけに焦点をあててみてみると、アルバイトと正社員では2倍以上の差があります。アルバイトでも、正社員並みに年収を得ている人もいますが、ごく一部の人に限ります。今、日本ではアルバイトや正社員という立場に関係なく、同一労働同一賃金の実現が求められています。しかし、実際はアルバイトと正社員では、年収に大きな違いがあります。年収をあげたい、暮らし安定させたいと考えている人は、アルバイトではなく正社員になることをおすすめします。そのためには正社員にステップアップするためのノウハウを知っていく必要があります。

ステップアップするために読む記事

仕事の仕方も工夫しよう

アルバイトから正社員に登用されるためには、いくつか方法があります。正社員登用試験を受験する方法や、上司に推薦されて正社員になる方法です。仕事の仕方を工夫して、社会的にもメリットの多い正社員になりましょう。

実は権利の違いはない

アルバイトと正社員は、労働上の立場は違っても権利に違いはありません。短時間労働者の労働環境を充実させるために、1993年に「パートタイム労働法」が制定されました。アルバイトでも権利が認められている職場を目指しましょう。